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大師寺 からのお知らせ
2020年10月13日
古井戸のたとえ・・・・
ひとりの男が罪を犯して逃げた。
追っ手が迫ってきたので、彼は絶体絶命になって、ふと足下を見ると、古井戸があり、藤蔓(ふじつる)が下がっている。
彼はその藤蔓(ふじつる)をつたって、井戸の中へ降りようとすると、下で毒蛇が口を開けて待っているのが見える。
しかたなくその藤蔓を命の綱にして、宙にぶら下がっている。
やがて、手が抜けそうに痛んでくる。
そのうえ白黒二匹の鼠(ねずみ)が現れて、その藤蔓をかじり始める。
藤蔓(ふじつる)がかみ切られたとき、下へ落ちて餌食(えじき)にならなければならない。
そのとき、ふと頭をあげて上を見ると、蜂の巣からはちみつの甘いしずくが一滴二滴と口の中へしたたり落ちてくる。
すると、男は自分の危い立場を忘れて、うっとりとなるのである。
この比喩(たとえ)で、「ひとり」とは、ひとり生まれひとり死ぬ孤独の姿であり、
「追っ手」や「毒蛇」は、この欲のもとになるおのれの身体のことであり、
「古井戸の藤蔓」とは、人の命のことであり、「白黒二匹の鼠」とは、歳月を示し、「蜂蜜のしずく」とは、眼前の欲の楽しみの事である。
・・・・・・・・「譬喩経(ひゆきょう)」さとりの知恵を読む・・・仏教伝道教会より |