哀れなる哉、　　哀れなる哉、　　長眠の子。
（あわれなるかな、あわれなるかな、じょうめんのし）




苦しい哉、　　痛ましい哉、　　狂酔の人。
（くるしいかな、いたましいかな、きょうすいのにん）


痛狂は酔わざるを笑い、　　　　酷睡は覚者を嘲る。
（つうきょうはよわざるをわらい、こくすいはかくしゃをあざける）


弘法大師　『般若心経秘鍵』より



哀れなことか、哀れなことか。

悟りの世界を知らずに眠りこけている者よ。

酔っぱらいは

酒に酔わない人を

嘲笑する

ねぼけ者は

目覚めている人を

嘲笑する。

お酒の席になると酔った人がいばりだして

酔わない人を嘲笑（ちょうしょう）する例は少なくありません。

それと同じように正しい信仰の道を歩んでいる人達を、

なにも知らない人達が自分のことを考えずに、

嘲笑している場合が少なくありません。

このようなことでは人間の社会はよくならない、

改善していかねばならないと弘法大師はかたりかけている。

真実と正義に生きている人達が支持されていくようにしていかねばならない。

佛教の教えを知るためには、

このような現実について強く反省すべきことであると教えているのです。



自分の信じた、正しい道を、きっぱりと行きましょう。

いろんな人がいるからおもしろい、

勇気を持って飛び出しなさい、

そうすれば、必ず受け止めてくれるネットが現れる。