さとりを目指して修行する人を「菩薩（ぼさつ）」というのです。その菩薩さんが六波羅蜜の修行をします。六つの修行といいますか。大河ドラマ「平清盛」に関係して出てくる京都の「六波羅蜜寺」という名前もあります。

六つの修行。

布施（ふせ）・・・むさぼりのこころをはなれて、恵みの心でひとびとにほどこきをします。

持戒（じかい）・・・規則を守り、決まりごとにしたがって、つつしみのこころで正しく生きていきます。

忍辱（にんにく）・・・苦難をのりこえ、たえしのび、がまんのこころで、一切のいかりをしずめます。

精進（しょうじん）・・・お線香のように、いそぐことなく、おそくなることなく、一心にはげみ努力します。

禅定（ぜんじょう）・・・さわがしいい世間の林の中にあって、心静かに座りましょう。精神を統一し、やすらぎのこころを保ちましょう。

智慧（ちえ）・・・智慧の灯明ともいわれます。さとりのこころでありのままに真実を見ることができるのです。