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大師寺 からのお知らせ
2016年10月30日
開いた傘の取っ手を持って素早く左右に回転させると中棒が破損することも
開いた傘の取っ手を持って素早く左右に回転させると中棒が破損することも(相談解決のためのテストからNo.101)
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。
消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
子ども用のジャンプ傘について、「小学校2年生の男児が、乾かすために傘を開こうとボタンを押した時に、「バン」と音をたてて中棒が手元近くで破損した。破損した原因を調べてほしい。」という依頼を受けました。
当該品の外観を調査したところ、当該品の中棒は下はじきの溝から破断しており、中棒の円周に沿ってねじれたように、外側に広がる変形が見られました。
力の加わり方と破損の状況を確認するため、同型品を用いて、(1)閉じた傘を折り曲げる動作及び(2)開いた傘の取っ手を持って回転し、素早く反転させる動作の2通りで中棒を破損させ、破損状態を調べました。
その結果、(2)の素早く反転させる動作を繰り返し行うと、下はじきの溝の上下端で円周方向の亀裂が発生し、やがて溶接部の箇所で皮一枚つながった状態となりました。これは当該品の破損状態に類似していました。
また、参考品として購入した当該品と同じ長さの子ども用傘3本について、同様に素早く反転させる動作を繰り返し行った結果、下はじきの溝から破断しました。
以上、当該品は、傘を開いた状態で取っ手を持って回転し、素早く反転させる動作を行ったことで、中棒の下はじきの溝付近に過負荷が加わり破損したものと考えられました。なお、同じ動作を行うと参考品3銘柄も同様の位置から破損したことから、当該品の強度が特に弱かったということではありませんでした。
傘に付着した雨水を飛ばそうとして、開いた状態で取っ手を持って回転し、素早く反転させると、傘が破損する原因となるので注意しましょう。子どもには保護者から注意するようにしましょう。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20161020_2.html
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