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2017年07月14日

携帯用蚊取線香入れを使用中のやけどに注意(相談解決のためのテストから No.114)

携帯用蚊取線香入れを使用中のやけどに注意(相談解決のためのテストから No.114)
*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。
消費生活センター等の依頼に基づいて実施した商品テスト結果をご紹介します。
 「携帯用蚊取線香入れを使用していたところ、子どもが触れてやけどした。同種の商品に比べて高温になりやすいか調べてほしい。」という依頼を受けました。
 当該品は蚊取線香を携帯するためのケースです。蚊取線香を皿に載せてふたを閉めることにより、皿とふたのネットの間で固定される構造となっていました。
 当該品及び当該品と類似した構造の参考品をそれぞれフックで垂直につるした状態で、蚊取線香を使用したときの皿やふたの表面温度を調べました。その結果、当該品、参考品は火種付近が常に高くなっていましたが、最高温度はいずれも60℃前後であり、触れた場合に即座にやけどをする可能性は低いと考えられました。
 携帯用蚊取線香入れの表面が通常よりも高温になる状況として、蚊取線香の2カ所に同時に着火した場合の表面温度を調べました。その結果、いずれも表面の最高温度は通常の使用時よりも高温(約76℃~92℃)になっていました。
 また、火種付近の灰が落ちて指に付着した状況を想定し、着火した蚊取線香に振動を与え、火種から木板の上へ落ちた灰の温度を調べたところ、火種から落ちた直後の灰の温度は300℃程度に達していました。その後急速に温度が下がりましたが、2秒程度100℃以上の温度を維持していた箇所もありました。
 携帯用蚊取線香入れについて、今回のテストでは通常の使用時における表面温度は、触れて即座にやけどをする可能性は低いと考えられる温度でした。しかし、蚊取線香が2カ所同時に着火した状態で携帯用蚊取線香入れに触れたり、蚊取線香の火種から落ちた灰に直接触れたりした場合はやけどを負う可能性が考えられることから、使用の際、蚊取線香の複数箇所に着火しないように、また子どもが触れたりすることのないように注意しましょう。


本件連絡先 商品テスト部
電話 042-758-3165
[報告書本文] 携帯用蚊取線香入れを使用中のやけどに注意(相談解決のためのテストから No.114)[PDF形式](397KB)
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http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20170706_2.html