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2018年03月08日
「大雪で歪んだ」などと自宅の不具合を指摘して不安をあおる「点検商法」
「大雪で歪んだ」などと自宅の不具合を指摘して不安をあおる「点検商法」-高齢者を中心に、自宅を大切に思う気持ちにつけ込まれています-*詳細な内容につきましては、本ページの最後にある「報告書本文(PDF)」をご覧下さい。 住宅の屋根や床下を「無料で点検します」と突然自宅に訪問してきた業者から「このままでは大変なことになる」などと不安をあおられ、不要不急の住宅リフォーム工事や建物清掃サービス等(以下「リフォーム工事等(注)」といいます)をさせられたというトラブル(いわゆる点検商法)に関する相談が、全国の消費生活センター等に寄せられています。 こうした住宅の点検商法に関するトラブルは、以前から高齢者を中心に訪問販売で発生していましたが、ここ10年間で再び増加傾向にあり、2016年度は2,400件に達しています。屋根や床下など消費者が容易に確認できない部分は、本当に不具合があるのか消費者の側で判断することは難しく、言われるがまま点検に続いて工事の契約をしてしまう実態があります。 また、大雪などの自然災害で壊れた箇所等を火災保険で修理ができるといって工事の契約を勧めたり、点検の際に撮影したという動画等をみせるなどして執拗(しつよう)に修理を迫ったりしているなどの事例も目立ちます。 そこで、住宅のリフォーム工事等にまつわる点検商法について、最近の相談事例を紹介するとともに、今後のトラブルの未然防止、拡大防止を図るため、専門家からのアドバイスも含めて、消費者への注意喚起、関係機関への情報提供を行います。 図1 点検商法をきっかけにしたリフォーム工事等の年度別相談件数 2007年度の相談件数は1,786件、2008年度の相談件数は1,631件、2009年度の相談件数は1,928件、2010年度の相談件数は1,872件、2011年度の相談件数は1,897件、2012年度の相談件数は2,041件、2013年度の相談件数は2,363件、2014年度の相談件数は2,277件、2015年度の相談件数は2,229件、2016年度の相談件数は2,400件、2017年度は2018年2月8日までの相談件数で1,864件です。 図2 契約当事者年代 29歳以下は契約当事者年代全体の0.4%、30歳代は契約当事者年代全体の2.3%、40歳代は契約当事者年代全体の5.4%、50歳代は契約当事者年代全体の10.2%、60歳代は契約当事者年代全体の20.6%、70歳代は契約当事者年代全体の31.6%、80歳代は契約当事者年代全体の27%、90歳以上は契約当事者年代全体の2.6%です。
相談事例契約を急がせる、不安をあおるなど、契約当事者に正しい判断をさせない事例
次々に契約させられた事例
火災保険の申請を勧められた事例
相談事例からみられる問題点
消費者へのアドバイス
情報提供先
リーフレット本トラブルの未然、拡大防止の観点から、啓発リーフレットを作成しました。 本件連絡先 相談情報部 ※[PDF形式]で作成した文書を開くにはAdobe Readerが必要となります。PDF形式の閲覧方法について www.kokusen.go.jp/news/data/n-20180301_1.html |