当山にては、菩提寺が無くてお悩みの方、菩提寺が遠くて先祖供養が出来ないという方ご相談下さい。皆様方のご先祖様や故人のご冥福をお祈り致します。
また、ご葬儀・法事・先祖供養・水子供養・月参り・春秋彼岸、お盆参り・悩み事・開運厄除祈祷等ご相談承ります。
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大師寺 からのお知らせ
2010年06月08日
一事専念(いちじせんねん)
「一事を必ずなさんと思はば、他の事の破るるをもいたむべからず。人の嘲(あざけり)りをも恥(は)ずべからず。万事にかえずしては、一(いつ)の大事成るべからず。」
------『徒然草』〈一八八段〉-----兼好法師
*人間、希望や欲望の炎は若者ほど燃え上がる。あれもしたい、これもしたい、人生での欲望や希望が限りなく去来していく。
しかし、Art is long ,life is short. -人生は意外と短い。
若さというのは万事につけて、立身出世して偉大な事を成し遂げよう。学問も技芸も技能も身につけよう、将来の計画も立てておこう、心にはかけながらも、人生の日々をおざなりに過ごし、雑事に追われその身にいつしか歳月を加えていく。
ついには一道の上手にもなれず、後悔しても取り返しのつかない年齢になってしまう。
兼好法師にいわせれば、『走って坂を下る輪(車輪)のごとく』あっというまに衰えていく。それが人生だろう。
こうした人生を生きていく上で、一事達成を望むなら、他事は放念し、万事を捨てて専念せよ、というのだ。この人生への戒めはいつの場合も処世訓として心得たいものである。
主にやってみたいことがあれば、そのうちでどれが価値があるのかを考慮して、まず一番大事な事柄から励めと言うのである。 |