当山にては、菩提寺が無くてお悩みの方、菩提寺が遠くて先祖供養が出来ないという方ご相談下さい。皆様方のご先祖様や故人のご冥福をお祈り致します。 また、ご葬儀・法事・先祖供養・水子供養・月参り・春秋彼岸、お盆参り・悩み事・開運厄除祈祷等ご相談承ります。
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2019年07月07日
ボランティア・・・・
善は微に入り細にわたって行わねばならない これはウィリアム・ブレイクの 「他者に善をおこなわんとする者は、微に入り細にわたって行わなければならない」 という言葉を短く言いなおしたものである。 いわゆる先進国の対外援助の実態などを見ていると、この言葉の重要性を痛感させられる。 沢山の金を使って、いろいろ物を送りこむのだが、それによって、その国は果たして「豊か」になるのだろうか。 本来はその国に無かった物を急激に大量に送りこむことによって、その文化のもっている基本的パターンを壊すようなことをしていいのだろうか。 それは武器による侵略と類似のこととさえいえそうに思われる。 微に入り細にわたるような面倒なことはしたくない。 ともかく善意でやっているのだから、と言う人は、それは自分が好きでやっているだけのことで、賞賛に値しないどころか、極めて近所迷惑なことをしているのだ、という自覚ぐらいは持ってほしいとおもう。 ボランティア活動というのは、余程気をつけてやらないと、逆効果を生ぜしめたりするものなのである。 それが嫌な人は、微に入り細にわたってやって頂きたい。 一旦それを始めると、善をおこなうことがどんなに難しいことであるかが分かることであろう。 自分では善と思っていても、本当はどうなのか分からないと思えてくる。 そうなってくると、善人に共通する不愉快な傲慢さが少しずつ消えてくる。 善とか悪とかいうことよりも、自分の好きなことをさせて頂いている、ということが実感されてくる。 ボランティアの人たちは、よほど謙虚な気持ちをもっていないと、思いがけない害を他人に与えることになると自戒していただきたい。 ・・・・・・河合隼雄 |