大師寺 お知らせ

ご祈祷・ご供養についてご相談下さい。

当山にては、菩提寺が無くてお悩みの方、菩提寺が遠くて先祖供養が出来ないという方ご相談下さい。皆様方のご先祖様や故人のご冥福をお祈り致します。 また、ご葬儀・法事・先祖供養・水子供養・月参り・春秋彼岸、お盆参り・悩み事・開運厄除祈祷等ご相談承ります。

TEL 0749-22-7304

※当寺では壇家さんへのお参りなどでやむを得ず留守にする事があります。
ご祈祷やご供養・悩み事相談を申し込まれる方は、事前に予約をお願いします。
まずはお電話ください。

お知らせ

大師寺 からのお知らせ

2011年02月13日

岩の破片

1,わたしはこのように聞いた。或るとき尊師は、王舎城のうちのマッダクッチという〈鹿の園〉にとどまっておられた。

2,そのとき尊師の足が岩の破片で傷つけられた。実に尊師の苦痛は、身にこたえ、激しく、苦しく、烈しく、ひどく、鋭く、不快で、不愉快であった。それらの苦痛のうちにあっても、尊師は、よく気を落ち着けて、はっきりと自覚して、心の害(そこな)われることなく、堪え忍んでおられた。

3,そこで悪魔・悪しき者は、尊師に近づいた。近づいてから、尊師に向かって、誌を以て語りかけた。

ー「あなたは、ものぐさで臥(ね)ているのですか? あるいは誌作に耽って臥(ね)ているのですか? あなたのなすべき事柄は、数多くあるではありませんか。人里はなれた休息所に、眠そうな顔をして、独りで、このように眠りに耽っているのはどうしてですか?」と。

4,〔尊師いわく、ー〕

「わたしは、ものぐさで臥(ね)ているのではない。また詩作に耽って臥(ね)ているのではない。わたしは目的を達成し、憂いを離れている。わたしは、一切の生きとし生けるものを憐れんで、人里はなれた休息所に、ひとり臥すのである。矢が胸を貫いて、心臓が激しくどきどきと動悸(どうき)している人々でも、矢がささっているのに、眠ることができる。

〔煩悩の〕矢を離れたわたしがどうして眠らないということがあろうか。めざめているが気がかりもなく、また眠るのを恐れることもない。夜も昼も、わたしを後悔させて苦しめることがない。世の中のどこにも、わたしは害(そこな)いを見ない。それ故に、一切の生きとし生けるものどもを憐れみながら、われは眠る。」

5,そこで悪魔・悪しき者は、「尊師はわたしのことを知っておられるのだ。幸せな方はわたしにことを知っておられるのだ」と気づいて、打ち萎れ、憂いに沈み、その場で消え失せた。

・・・・・・ブッダ